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アメリカ チップ制度2

こんにちは。フロリダ州オーランドのローカル情報サイト「OrlandoJP」の編集長ジモッティです!アメリカでの生活、ニュース、またアメリカから見た日本についてなども自分なりの視点から書いているブログです。

 

さて、昨日に続き今回はチップ制度のメリットとデメリットを幾つか挙げてみたいと思います。ではさっそくメリットの方から。

 

メリット

・モチベーションが上がる(受け取る側)

・感謝の気持ちを物理的なお金で表現できる(渡す側)

・時給が低く抑えられる(雇う側)

・短時間で大きな収入になる(受け取る側)

 

メリットまとめ

やはり時給以外に入ってくる収入があると嬉しいですよね。お客さんに気に入ってもらえればいきなり高額なチップを受け取れる場合もありますし、場合によっては有名人と結婚出来たりなんて事も。それに子供が学校に行っている間のランチの時間帯に3時間ほど働いて$100程になる場合もありますし、これはかなり効率が良いですよね。

 

ではデメリットはどうでしょうか?

 

デメリット

・チップが低いとモチベーションが維持出来ずにすぐ辞める(受け取る側)

・サーバーだけが多く受け取るお店が多いので、チームワークが無い。(全体)

・チップの支払いが良いお客さんにだけ親切(受け取る側)

・シェフよりマネージャーよりサーバーが稼ぐ(全体)

 

デメリットまとめ

チップを受け取るのは基本的にサーバーです。(日本でいうウェイター、ウェイトレスのこと。)寿司屋はカウンターで接客もするのでチップが出るお店も多いですが、基本的にキッチンはチップを受け取れません。私はこのシステムが大きな問題だと思っています。

 

レストランというのは料理があってこその空間です。サービスとはそれを引き立てるものであって、サービスがあっての料理ではありません。ちやほやされたいだけならホストクラブやホステスクラブで良いわけで、やはりレストランのメインは食です。

それなのにチップは全部サーバーが持って行く、これでは不協和音しかないですよね。ですので私のお店ではそれはシステム的にさせないようにしています。

 

「料理もサービスも全て全員で働いた結果」という位置付けにしています。皿洗いも店内の掃除も全てがあってこそのレストランです。一部の者だけがたった数時間のシフトで数百ドルも持って行くなんて、不公平極まりないです。まして手に職も無い者がです。

 

レストランは必ずキッチンがコントロールしなければなりません。

マネージャーがいるお店もありますが、お店のトップは必ずキッチンのシェフじゃなければいけません。細かい仕入れや業者の事も分かっているのはシェフだからです。

マネージャーと呼ばれるフロアの者でシェフ以上に料理を説明できる者はいませんが、シェフはサービスも細かく出来る者ばかりです。面白いですが本当ですよ。

 

総まとめ

と、いうわけでお店の経営者的立場や長年のレストラン業従事者として結論を出すならば、「店内のみんなが納得行く形でチップは上手く分配すべき!」という事です。

 

アメリカで飲食業に従事されている方でお店の全体が見える方にはご理解頂ける話なのではないか?と思います。

 

もしあなたがお店の事で悩んでおられるなら相談してください。お力になれるかもしれませんので。

ではまた!

 

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