アメリカの大学は、国家が誕生する以前からの歴史を持ち、世界的に著名な大学も数多く存在します。
たとえば「天才の代名詞」とも言われるハーバード大学をはじめ、アメリカには数えきれないほどの大学・大学院があり、それぞれが独自の教育制度や特色を備えています。
アメリカの大学には大きく分けて、私立大学、州立(公立)大学、コミュニティ・カレッジ(短大)の3つに分類されます。
私立大学には、アイビーリーグ(ブラウン、コロンビア、コーネル、ダートマス、プリンストン、ペンシルベニア、イェール)や MIT(マサチューセッツ工科大学)といった世界的に知られる超難関大学から、地域に根ざした大学まで幅広く存在します。
特に一般的に学費が高額であること、そして大学ごとに独自の教育方針(ディプロマポリシー)が強く反映されているのが特徴です。
州立大学は主に州の税金で運営される大学です。
州民の入学が優先され、学費や入学条件も「州内出身か、州外出身か」によって差があるのが特徴です。
私立に比べて大規模な大学が多く、これは日本とは逆の傾向ともいえます。
コミュニティ・カレッジは州立の2年制短期大学で、学業を修了すると「準学士号(Associate)」が授与されます。
その後、4年制大学へ編入してさらに2年間学べば「学士号(Bachelor)」を取得することが可能です。
学費が比較的抑えられているため、費用を抑えつつ学びを進めたい学生にとって大きな選択肢となっています。
フロリダ州オーランド周辺にも、特色ある大学が複数あります。
代表的な大学をいくつかご紹介します。
セントラルフロリダ大学(University of Central Florida, UCF)は、1963年に「フロリダ技術大学」として設立された州立大学です。
オーランド東部に位置するメインキャンパスは約1,415エーカーもの広さを誇り、市内中心部からは車で約20分の距離にあります。
2024年秋の在籍者数は69,818名に達し、オンキャンパスの学生数としては全米第2位を誇る大規模大学として知られています。
当初はNASAケネディ宇宙センターや軍需産業に近い立地を活かし、理工系に特化した教育を提供していましたが、その後工学やコンピューターサイエンスのみならず観光学、ホスピタリティー、ビジネス、医学など幅広い学部を開設し、総合大学としての地位を確立してきました。
U.S. News & World Reportでは全米大学ランキングで124位、公立大学部門で64位にランクされており、革新的な大学として14位、オンライン学士プログラムでは8位に評価されています。
現在のUCFは宇宙開発や先端技術に関する研究だけでなく、観光や医療など地域の産業と連携した研究にも注力しています。
Central Florida Research Parkという研究パークも隣接して研究力を支えています。
こうした多角的な取り組みにより、UCFはフロリダ州を代表する総合大学として国内外から高い評価を受け、グローバルな教育・研究拠点となっています。
フルセイル大学(Full Sail University)は、フロリダ州ウィンターパークにある私立大学で、映画や音楽、デザイン、アニメーション、ゲームなどエンターテインメント分野に特化した教育を提供しています。
1979年に創立され、実践的なプロジェクトを通じて専門スキルを磨ける点が特徴で、業界を目指す学生に高く評価されています。
キャンパスだけでなくオンライン学習にも対応しており、国内外から多くの学生が集まる人気校です。
「海外留学推進協会」さんのサイトに留学情報の詳細が掲載されているので参考にご覧ください。
バレンシア・カレッジ(Valencia College)は、1967年設立の公立大学で、オーランドを中心に複数のキャンパスを持ちます。
2年制課程から始まり、現在は4年制学位の取得も可能です。
セントラルフロリダ大学への編入制度が整っており、学費を抑えて学びたい学生にとって重要な進学ルートになっています。
「海外留学推進協会」さんのサイトに留学情報の詳細が掲載されているので参考にご覧ください。
ローリンズ・カレッジ(Rollins College)は、1885年に設立された、約30の学部からなる私立リベラルアーツカレッジで、ウィンターパークに位置します。
学生数は約3,000人と小規模で、少人数制を生かした教育が特徴。
キャンパスは美しい環境で知られ、リベラルアーツ教育のほかビジネスや国際関係学でも評価が高く、全米ランキングでも上位に位置づけられています。
留学情報の詳細は、「アメリカ留学のための大学情報サイト」さんのサイトをご覧ください。
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