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アメリカのヘルスデパートメント

こんにちは。フロリダ州オーランドのローカル情報サイト「OrlandoJP」の編集長ジモッティです! アメリカでの生活、ニュース、またアメリカから見た日本について等、幅広くお伝えしているブログです。

 

今回は別のブログで今日書いたものをこちらにも転載したいと思います。何気に重要な事ですので・・・。

 

内容は、不定期にレストランにやってきて問題を起こす、アメリカのヘルスデパートメントについてです。

 

アメリカのレストランで多少の仕事経験がある方であれば既にご存知だと思うのですが、彼らの悪行は耐え難いものがあります。

 

本来の仕事としては

 

  • 適切な温度管理の下で商品管理が出来ているか
  • 店内は衛生的か
  • 必要な営業許可や個人のライセンスといった書類に不備は無いか

こういった事を確認するのが彼らの役割で、適切にこれが出来ていなければ与えられた日数以内にそれらを改善し、再確認時にOKをもらわなければなりません。

 

しかしこの確認作業が大問題なわけです。

 

そもそもの問題点として、彼らは、というよりアメリカそのものが「食べ物や食材、調理に対する知識が皆無」というのが挙げられます。「焼く」しか無い国ですから、日本の様な様々な調理法を知りません。つまり検査院に知識が無いのです。

(例えば、醤油ベースのタレに漬け込んでいるチキンと素の状態のチキン。彼らには同じものです。漬け込んでいる方が多少なりと傷みにくいのは日本人シェフや主婦なら分かりますよね?)

 

ですので、他にも例を挙げますと、お鮨屋さんでは玉子焼きを出しますよね? あれは専用のフライパンで焼くのが基本的な調理法なわけですが、焼き上がった玉子焼きは粗熱を取ってから冷蔵庫に入れて冷やします。しかし、この国のインスペクターは焼き上がったばかりの玉子焼きを「氷水に入れて冷やせ!」なんて事を真剣に言ってくるわけです。

 

なぜなら寿司として提供するから。他の魚と同じだと思っているのです。

 

とんでもないバカなのですが、こちらにそれを真剣に要求してくるので、以前に私が勤務していた鮨屋のオーナーシェフは一度それでブチ切れた事があります。

 

今日たまたま私のお店にインスペクターが来たので書いているのですが、彼もまた同じタイプ。5回来たら1回くらいは良識を持ち合わせた人が来るのですが、大抵は無知のくせに態度だけ大きい愚か者。このお店を開けて丸4年が経過して5年目に突入していますが、その歴史の中でも今日来たのは最悪なタイプでした。

 

しかも店内に居座る事「一時間半」という偉業達成。

もう殴ってやろうかと思いましたがさすがにそれは我慢。(笑)

 

しかしこんなのがウロウロしながら仕事なんて出来るわけもなく、私は途中でランチを閉める判断をしました。

 

知らない人には大袈裟に思えるでしょうが、個人店の小さな店内で重箱の隅を突く様なインスペクターがいる中での営業など出来るわけがありません。むしろ彼に突く先を提供しているようなもの。閉めてしまった方がマシです。

 

正直に書きますが、彼らの机上の空論を全てクリアして営業するのはどこのお店でも不可能です。だって向こうがおかしいのですから。(笑) 

 

レストランでの勤務経験も料理経験も無いアメリカ人が世界で最も歴史が長いと言っても過言ではない日本食について一体何を知っているというのでしょうか?

 

実際に見られた事はありませんが「牛タタキ」なんか一発アウトなのではないか?と思います。そういうレベルです。

 

私は自分のお店を開けてから、何度かヘルスの人と口論しました。しかし、これは必要なのです。本当に。

 

中国人も同じく立ち向かいました。だから彼らはレストランの中に生簀(いけす)を持っています。

あれ、日本食では基本的に認められていません。

中国人が大反発したから特例で認められているのです。

 

日本人はいつも言われるがまま。

 

確かに無駄な争いはする必要ありません。避けられるなら避けて通る方が賢いでしょう。しかし我々の誇りや文化を無知な連中が手前味噌の薄い見識で踏みにじろうとしたならば、その時はしっかりと戦うべきだと思います。

 

文化を守り継承していくとはそういうものです。波風を立てないでいる事だけが大人の行動ではありません。日本人にはここをしっかりと理解してもらいたいと思っています。

 

我々の日本食という文化は唯一無二のもので世界でも誇らしいものの一つです。

 

こんなどうしようもないそれぞれに言う事の違うインスペクターごときにコントロールされて良いものではありません。

 

しっかりと主張をして戦いましょう。

 

日本の政府も後押しすべきです。